ゴミ屋敷がもたらすトラブル
ゴミ屋敷は、健康被害や精神的な被害を含め、様々なトラブルをもたらしてしまいます。
ゴミ屋敷がもたらす『家族とのトラブル』
よくある例としては、実家がいつのまにかゴミ屋敷になっていたというケースです。親が高齢になり、片付けができなくなったということが原因です。
なかなか片付けをしない親に代わって掃除をしようとすると、激しい抵抗にあったり、意地になってさらにゴミが多くなったりと、トラブルに発展してしまい、最終的には親子が断絶状態になってしまうケースもあります。
ゴミ屋敷がもたらす『隣人とのトラブル』
ゴミ屋敷がもたらすトラブルで最も多いのは、近隣の人とのトラブルです。
家中にゴミを溜めることによる悪臭や害虫が、近所にまで広がることが原因です。
また、家の中に収まりきらないゴミがベランダや庭といった他人の目に触れるところにまで出てくると景観の問題でトラブルが発生します。さらには、道路にまであふれたゴミで人や車が通るのを妨害するようになると、大きなトラブルに発展してしまいます。
ゴミ屋敷がもたらす『行政とのトラブル』
ゴミ屋敷問題は各自治体が頭を悩ませていますが、ゴミ屋敷を直接取り締まる法律がないのが現状です。
- ゴミを処分するように命令する
- 罰金を課す
といった罰則を条例で定めている自治体もありますが、憲法で財産権が保障されていますので、家主が「ゴミではない、大切な財産だ」と言うと、処理は難しくなってきます。
各自治体でゴミ屋敷の対策条例の制定は進んでいます。中には、調査や行政指導・勧告、命令のほか、従わない場合には行政が代わりに処分し、かかった費用を家主に請求するものもあります。