形見分けに関する3つの疑問 〜いつ?・何を?・どのように?〜
形見分けはいつ行うのが適切?
形見分けの時期については特に決まっているわけではありませんが、四十九日法要や神式の五十日祭が過ぎてから行うのが一般的です。
なぜなら、仏教では故人の死後49日、神式では死後50日までは冥福を祈る期間であるため、この時期に形見分けを行うのは避けた方が良いと考えられているからです。
また、キリスト教の場合は形見分けという風習はありませんが、故人が亡くなってから1カ月後に行われる追悼ミサの際に、形見の品々を親しい人たちへ配ることがあるようです。
形見分けの品には何を選べばいい?
形見分けをする遺品には特に決まりがあるわけではありません。
着物、衣類、貴金属、アクセサリー、時計など、故人の思い入れのある品を贈ることが多いです。
しかし、思い入れがある品でも汚れや古びたものは贈るべきではありません。かえって失礼にあたり、気分を害してしまいます。衣類は渡す前にクリーニングに出すこと、貴金属は磨いておくことがマナーです。
贈る相手の趣味趣向も考えて、相手が喜びそうなものを選ぶことが大切です。
形見分けの方法は?
本来は手渡しで行うものですが、贈る相手が遠方で会うことが難しい場合は、郵送でも構いません。
形見分けはプレゼントではありませんので、華やかな包装をする必要はありません。
白い無地の紙で簡単に包み、「遺品」、「偲び草」といった表書きを添えて贈りましょう。