形見分けで思いを届ける3つのマナー
故人が愛用していた思い出の品々を、親族や親しい友たちと分ける「形見分け」が、贈られた相手にとって負担になってしまったり、思わぬトラブルに発展したりするケースも少なくありません。
故人を偲んでほしいという遺族の思いが贈られた相手に伝わるために必要な基本的なマナーについてまとめます。
贈り先への説明をする
形見分けを行う場合には、相手がどんなに親しい間柄であっても必ず事前に連絡をしましょう。
突然形見を送ると、人によっては「送りつけられた」と負担に感じてしまうこともあります。
まずは、丁寧に説明をして受け取ってもらえるかを確認するのがマナーです。
目上の人には渡さない
形見分けは、故人の親族や生前親交のあった友人などに贈るのが一般的で、目上の人へ贈るのは失礼に当たるというのが昔からのしきたりでした。
現在は、たとえ目上の人であっても故人と親しくしていた方には形見分けを行う場合も多いようですが、なかにはしきたりを重んじる方もいますので、目上の方へ贈る場合には事前に相談をしておく方が良いでしょう。
綺麗な状態で贈る
形見分けの品として贈るものは、傷んでいるものや汚れているものはやめ、衣類などはクリーニングに出しておくのがマナーです。小物なども綺麗に拭いておくようにしましょう。
贈るときには袋や布などに包んではいけません。包まずにそのままにして渡すのがしきたりです。