孤独死への備え
高齢者の単身世帯が増えているという現状から、各企業が高齢者の孤独死を防止するためさまざまな対策に乗り出しています。
体調が悪くなった時に自宅に設置したコントローラーのボタンを押すとガードマンが駆けつけるサービスや、センサーで高齢者の動きを感知して家族へメールでお知らせする、無線通信機を内蔵したポットを高齢者が使うと離れて暮らす家族にインターネットを通じて情報が送信されるなどのサービスです。
また、全国の自治体でも、福祉スタッフを配置して地域を見守ったり、新聞やガス・電気・水道などの事業者と連携し、事業活動を通じて異変があった際に連絡や支援体制を確保するなどといった、孤独死を防ぐための対策を講じているところも多くあります。
大阪では東大阪市や豊中市が、新聞・牛乳の配達、ガス・電気・水道の検針、食材や弁当などの宅配事業所などとのネットワークの構築及び見守り支援を行なっています。
企業や行政の孤独死への対策は今後も増えていくことが予想されますが、それに頼るだけでなく、日ごろから家族やご近所とのコミュニケーションをとったり、気軽に相談できるかかりつけ医をつくるなど、自分で備えておくことも必要です。
また、万が一のために、孤独死保証のある保険に加入したり、エンディングノートを作成しておくと、残された家族の負担は大幅に減少します。
家族や親類がいない場合は、遺体の引き取りや葬儀業者との調整、書類の手続きなど一連の対応を第三者に任せる「死後事務委任契約」をしておくというのも一つの手段です。
孤独死についての記事をあれこれ読んでいて、偶然見つけたサイトに「孤独死確率診断チェック」なるものがありました。興味のある方は是非診断なさってください。