孤独死は他人事ではない
実はわたしの祖父は孤独死をしています。
祖母とは早くに離婚をしており、連絡を取ることもなくなっていました。
しかし、その日は突然やってきます。
親戚からの一本の電話で祖父が亡くなったことを知りました。
身元の引き取りは一人娘である母が行いました。
わたしはまだ小さかったので現場には行きませんでしたし、細かいことは覚えていません。
しかし、母は相当辛かったと思います。
自分の父親が、部屋でたった一人、誰にも看取られることなく亡くなってしまったこと。
そして、警察による現場検証。
その時の母の気持ちを考えただけで胸が締め付けられる思いです。
厚労省が発表している国民生活基礎調査によると、平成28年の65歳以上で単身世帯は約655万世帯。20年前と比べて約3倍です。未婚の若者が増えていることや少子化の現状を考えると、単身高齢者及び高齢者のみの世帯が今後も増え続けることは容易に想像ができます。
孤独死は他人事ではありません。
一人一人が、自分にも、自分の家族にもあり得るかもしれない問題だと捉える必要があります。
「連絡がないのは元気な証拠」
これは若い時は良いかもしれませんが、高齢の父や母が離れて暮らしている場合は、自分から元気かどうかの確認をするようにしたいものです。