終活とは
終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」を略し、2009年に週刊朝日が造った言葉で、2010年の新語・流行語大賞にもノミネートされました。
当初は葬儀や墓など人生のエンディングに向けての事前準備のことを指していましたが、現在では「誰もが平等に迎える”死”に向き合い、自分を見つめ、今をよりよく、そして最期まで自分らしく生きる活動」のことを終活と言います。
年齢を重ねれば、必然的に「死」と向き合う機会が増えますが、終活を行うことで、自分の置かれている状況を客観的に把握することができます。
これまでの人生を振り返り、家族や友人、知人、今までお世話になった人たちへの思いをつづったり、やり残したことや叶わなかった夢などを書き出すことで、余生でできること・できないことの整理につながりますし、できることがあるということが認識できれば、よりハツラツとした毎日を過ごすことができるでしょう。
終活は、これから先の長い未来に対して描く人生設計とは違い、どちらかといえば「完成した作品の手直し」に近い、より現実的なものと言えるでしょう。
終活に関心が集まる背景としては、「少子高齢化社会」と「核家族化」が深く関係していると言われています。
そういった時代だからこそ、残された家族への負担を減らすためにも現実的な「事前準備=終活」を真剣に考えてみても良いのではないでしょうか。