増える特殊清掃。その訳は？

特殊清掃の依頼が増えています。
その背景には、家族や親族との関係の希薄化という現代社会の問題が関係していると思われます。

家族や親族関係の希薄化による高齢者の自宅での孤独死の増加。さらには発見が遅れるというケースが増えているのです。

内閣府のデータによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、平成27年に3,127人。平成17年には1,860人だったので、ここ10年で約1.7倍に増えたということになります。

これは、高齢化＋核家族化などが大きく影響していると思われますが、生涯未婚率が増えているという背景から、今後さらに孤独死が増える可能性は高くなると考えられるでしょう。

こういった時代背景から、特殊清掃の業者も増えています。5年前に比べて15倍超の数の業者があるという新聞記事を目にしたことは記憶に新しいです。

「こんな業者には気をつけろ！遺族の弱みにつけこむ悪徳業者」でも書きましたが、こういった時代背景をビジネスチャンスと捉え、法外な費用を請求する悪徳業者も増えています。

実際当社でも、「他社で特殊清掃を依頼したけれど臭いが取れない」という相談を受けたこともあります。

家族が孤独死したという事実を突きつけられただけでも受ける心労は大きいでしょう。その上悪徳業者に騙されでもしたら・・・

想像しただけでもいたたまれない気持ちになります。

家族が孤独死しないための対策としてのコミュニケーション。
自分が孤独死しないための地域とのコミュニケーション。
それらに加え、万が一の時に備えて「情報」を入れて置くことは大事な対策だと考えます。

当コラムでも、遺品整理や生前整理、特殊清掃等、様々な情報を発信しています。
万が一に備えて活用いただければ幸いです。

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