孤独死増加の原因

高齢者の孤独死は、年々増え続けています。
その原因について考えてみましょう。

1．未婚者及び一人暮らしの増加

近年は、若い人も高齢者も未婚率が高く、一人暮らしが多くなっています。
また、高齢者夫婦の世帯においても、どちらかが死亡すれば一人暮らしとなってしまいます。
一人暮らしは、万が一の際に遺体の発見が遅れ、孤独死に至るというケースにつながりやすくなります。

一人暮らしの高齢者の6割以上は、近所付き合いがほとんどありません。金銭的や健康に不安を抱えている状態でも、頼れる人がいない状態です。自治体からも思うように支援が受けられず、異常が起きても気にしてくれる人がいないことから、孤独死が増えてきていると考えられています。

子供が親と暮らさなくなり、そのまま親子関係が希薄になってしまうケースが増えています。
生活に余裕がない子供は、親の様子を見に帰らなくなり、親である高齢者も子供に遠慮してめったに連絡をとらない状態が続き、疎遠になってしまいます。

このように親子関係が希薄になってしまった事も、孤独死を生み出している原因です。

体力に衰えを感じている高齢者は、老人ホームなどに入居すれば孤独死を防ぐことができますが、入居には費用がかかります。

そのお金を捻出できない貧困層の人たちが増えたことが、孤独死増加の原因の一つとなっています。