ここが気になる!独身者の終活ポイント
内閣府発表の『厚生労働白書』によると、平成28年現在65歳以上の高齢者のいる世帯のうち、単独世帯(独身者)が27.1%となっています。
人生の過ごし方が多様化してきた現代、生涯単身で過ごされる方は少なくありません。
独身の方が終活を考える際に心配されるポイントとして、「孤独死」のリスクが挙げられます。
親類縁者がいない方、親戚とのお付き合いがない方が孤独死してしまった場合、葬儀の法律に基づいて、行政がお葬式の手配を行います。この場合、葬儀はせず火葬をし、公営の共同墓に骨壺を収めるといった簡素なものとなります。
このような人生の幕引きに抵抗を感じるのであれば、生前から葬儀社と相談し、お葬式の準備を済ませておくと良いでしょう。
終活を済ませることなく亡くなってしまうと、後始末は兄弟や甥姪など、法定相続人が引き受けることになります。親戚と親しい間柄なら引き受けてもらえるかもしれませんが、誰しもそうとは限りません。
そのため定年退職や還暦などの節目をきっかけに、家や家財を生前整理し、老後を身軽に過ごすのも一つの手。
近年ではお葬式やお墓の形式も多様化しており、誰でも納得のいく生き方、旅立ち方を選ぶことができるようになりました。
孤独死のリスクを最小限に抑えることができるという理由で有料の老人ホームを終の棲家として検討される方も少なくありません。
今は現役で活躍されている方も、「一人暮らしの終活」について早い内に考えておくことで、心配を安心に変えられるのではないでしょうか。
参考)
厚生労働白書
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/gaiyou/s1_1.html