遺品整理のコラム

遺品整理と特殊清掃の違いとは?安全な業者に依頼する方法を徹底紹介

故人が亡くなった後に行うものに遺品整理と特殊清掃がありますが、その違いをご存知でしょうか。

身内などが亡くなった際に行うのが「遺品整理」ですが、その遺品整理を行う前に場合によって必要となるのが「特殊清掃」です。

ここではその遺品整理と特殊清掃の違いと、実際にどんな業者に依頼できるのか詳しく解説いたします。

1.遺品整理と特殊清掃の違い

亡くなった方の部屋をきれいにするという点では同じですが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか?
よく知られていない「遺品整理」と「特殊清掃」の違いを解説します。

1-1.亡くなった方の遺品を整理する「遺品整理」

遺品整理とは、故人の持ち物を整理することをいいます。
故人の家族が行う場合が一般的です。ただ、身内が離れて暮らしていたり、故人の住まいが賃貸だったりなどの理由で退去の期限が迫っているときは、プロの業者を利用することも可能。時間や手間を削減できます。

遺品整理は故人の遺品の中から必要なものと、不要なものに分けて保管や処分をします。もちろん遺品整理でも部屋が汚れていれば清掃を行いますが、それは一般的な生活の清掃の範囲です。

1-2.個人での対応が難しい場を清掃する「特殊清掃」

一方で昨今増えているのが「特殊清掃」です。特殊清掃は孤独死した方の遺体が発見された部屋など、物理的・心理的に対応が難しい状態になってしまった部屋を専用の道具で清掃することをいいます。ゴミ屋敷の清掃や臭作業なども特殊清掃に含まれます。

1-2-1.最近では求人も多い

孤独死や自殺の増加により、特殊清掃のニーズが増加していることで最近では求人も増えています。
遺体を取り扱う訳ではありませんが、単なる飲食店の清掃とは違う仕事であることを事前に理解した上で応募した方が良いでしょう。

一般的な求人サイトには求人募集の掲載がないこと大半です。インターネットで「特殊清掃の求人」とピンポイントで検索をするか、特殊清掃を事業内容としている遺品整理の会社に対応エリアを確認の上、問い合わせるなどしましょう。

2.特殊整理が必要な案件と資格

具体的に特殊整理が必要となる案件を解説します。身内が亡くなられた際にどんな状況で特殊清掃が必要となるかなど踏まえながらご覧ください。

2-1.特殊清掃が必要な案件

特殊清掃が必要なケースは一般的に2つあります。見てみましょう。

2-1-1.孤独死や事故

高齢化社会が進む日本では高齢者の孤独死の増加により特殊清掃が必要となるケースが増えています。

東京23区だけでも、この10年で孤独死が1.4倍程度増えているというデータもあります。高齢者だけなく、若い世代でも生活困窮や社会から隔絶されることで孤独死するケースが増えているのです。

2016年東京都観察医務院のデータでは、一人暮らしで亡くなった方は男性が68%、女性が32%。男性の孤独死が多い傾向にあります。

孤独死の場合、大半のケースで遺体の発見が遅れます。死臭が出るレベルまでなって近隣の人間が亡くなられたことに初めて気付くケースも少なくありません。そういった場合、遺体の腐敗が進んでおり、腐敗臭だけでなく感染症のリスクも高まります。

また残った体液は想像以上に落としずらいものです。プロの業者に依頼しない限りとても一般人だけでの作業は難しいでしょう。同じように事故現場の後処理なども特殊清掃に入ります。

2-1-2.賃貸

賃貸物件を契約解除する際は原状回復するのが必要となります。それは故人が孤独死や自殺した場合も同様ですが、特殊清掃をしないと簡単に原状回復はできません。

遺体は搬出したとしても、汚損箇所をそのままにしておくことで異臭や腐敗物など被害は拡大します。

また原状回復を終えるまでは契約解除ができないので、家賃は継続発生しつづけます。清掃が終わらない限りは家賃だけでなく電気や水道も解約するわけにはいきません。

賃貸などの場合はその後の腐敗拡大と不要な出費を防止する為にも、一刻も早く特殊清掃を依頼する必要があります。遺品整理業者から特殊清掃が得意な業者を探して依頼しましょう。

また賃貸での孤独死し故人に親族がいない場合、依頼者がマンションの管理会社や管理人といったケースも珍しくありません。

2-2.特殊清掃に必要な資格

一般的な清掃と大きく異なる特殊清掃ですが、必要な資格はあるのでしょうか。特殊清掃に関する資格について解説します。

2-2-1.必要な資格はない

結論からいうと特殊清掃に必要とする資格はありません。ただし故人の亡くなられた現場に入ったり、腐敗や異臭のする現場を扱うにあたって所持しておいた方が良いとされる資格があります。

2-2-2.事件現場特殊清掃士

「事故現場特殊清掃士」の資格は、まだ日本に保持者が2,000名程度しかいません。

この資格では事故現場の清掃士としての心構え、安全に処理するための薬剤や脱臭の方法、またスタッフの安全を守るための感染症防止の知識を学びます。

3.遺品整理と特殊清掃の相場価格

ここまで両者の違いを解説しましたが、いざ自分が業者を探し、依頼する際に大きな決定要素となるのが費用です。気になる価格相場をご紹介します。

【遺品整理の場合】
間取り別の料金設定、回収量ごとの料金設定、パックで料金設定など、業者によって料金の算出方法は異なります。
間取り別の料金目安を見ていきましょう。

【遺品整理】間取り別の料金目安

間取り

料金相場

作業員

作業時間

1R/1K

30,000〜80,000円

1〜2人

1〜3時間

1LDK

70,000〜200,000円

2〜4人

2〜6時間

2LDK

120,000〜300,000円

3〜7人

5〜12時間

 

【特殊清掃の場合】
特殊清掃は、部屋やご遺体の状況により必要な作業内容が変わるので、作業ごとの料金設定が一般的です。主な作業料金の相場を紹介します。

作業内容

料金相場

床上清掃

30,000円〜

浴室清掃

30,000円〜

消臭剤・除菌剤の散布

10,000円〜

害虫駆除

10,000円〜

汚れた畳の撤去

1枚:3,000円〜

汚物撤去

20,000円〜

オゾン脱臭

1日:30,000円〜

作業員の人件費

20,000円〜

 

一般的に広く知られていないからこそ、相場を知っておくと悪徳業者にひっかかってしまうなど、トラブルの事前防止にもなります。必ずチェックしておきましょう。

4.良い特殊清掃業者を見極めるポイント

 悪徳特殊清掃業者に依頼して、失敗したいとは誰も思いません。しかし、「安い」や「近い」といった安易な理由だけで業者を選んだ場合、誤って悪徳業者に依頼してしまう可能性は否定できません。

実際に業者を選ぶ際に、優良な特殊清掃業者を見極めるにはどうしたら良いのでしょうか。

そんな巷ではあまり語られることのない特殊清掃業者を見極めるポイントを解説します。ぜひポイントを押さえ、納得のいく業者選びをしてください。

4-1.見積もりを確認

「賃貸物件の退去期限が迫っている…」

「異臭や汚れを一刻も早くキレイにしたい!」

特殊清掃を依頼する際にはこのような心理背景をお持ちの方が多いでしょう。しかし、ここで急ぐあまり、おろそかにしてはいけないのが見積もりの確認です。

少し手間や時間がかかりますが、このときに見積もりを確認する作業をおろそかにしてしまうことで結果として時間や費用を浪費しまうケースがあります。

少なくとも2〜3社に見積もりお願いして、自分だけで悩まずに担当者と事前に相談をしましょう。見積もりは必ず作業総額を確認し、後から追加費用の発生がないようにするのが肝心です。この見積もり・相談は無料で行ってくれる会社をおすすめします。

4-2.アフタフォローの有無

実際に特殊清掃を行った後にも「害虫が発生した」「匂いが残っている」などのトラブルが再発しないわけではありません。そういった場合にも再度、消毒や害虫駆除を行ってくれるかなどアフターフォロー制度があるかないかは大きな業者選定のポイントとなります。事前見積もりの際にきちんと確認しておきましょう。

4-3.スタッフの顔写真掲載があるか

意外と見落としがちなポイントですが、スタッフの顔写真掲載があるかどうかは重要です。

実際に依頼してみると「どんな作業をするのか」ということと同じくらい、「どんな担当者が来るのか」という点に不安を感じます。

こういった依頼者の気持ちに対して、誠意を示している業者かどうかが「顔写真の掲載があるか」といった細部に表れます。見積もり依頼の前にホームページなどで確認してみましょう。

「個人での対応が難しいからこそ慎重に」

いかがでしたか?私たちの生活とはあまり馴染みのない特殊清掃という作業ですが、いつどんなときに必要になるか分かりません。そして必要になったときには緊急性も高く、長く考える時間的猶予もないケースが大半となっています。近さや費用だけで業者を選び、結果として時間も費用もムダにしてしまうことのないよう、この記事で紹介した相場や選定時のポイントを参考に、慎重に業者を選びましょう。

まとめ

  • 特殊清掃とは、孤独死や自殺、事故などで亡くなった人の部屋を原状回復するための清掃サービス
  • 孤独死や自殺などの増加により需要が高まっている
  • 特殊清掃は、部屋やご遺体の状況により必要な作業内容が変わるため作業ごとの料金設定が一般的
  • 少なくとも2〜3社から見積もりをとり、相談した上で業者に依頼しよう
  • アフターフォローがあるかは大きな選定のポイント

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