遺品整理
大阪府大阪市東淀川区
R・Y様(女性)
楽なようで大変だった遺品整理
ゴミ屋敷化していた実家を遺品整理
父が突然亡くなり、急きょ父が住んでいた家を処分することになりました。この家は娘である私にとっても、成人になるまでを過ごした大切な実家。すでに家を出てから20年以上が経ちますが、母が亡くなる5年ほど前までは、子どもを連れて良く帰ってきたものです。しかしながら母が亡くなり、父がひとりで住むようになってからは子どもの受験などが重なり、なかなか実家を訪れることができませんでした。そんな時に父が突然亡くなり、慌ただしく死後の処理を進めて行かなければならなくなりました。
3〜4年ぶりでしょうか、実家を訪れたのは。玄関のカギを開けてドアを開いて驚きました。家の中は、私が記憶していたものとはまったく違い、モノやゴミが溢れる空間に様変わりしていました。声も出ず、ただ玄関に数分間立ち尽くしていました。
もともと掃除好きだった母は、不要なものをどんどん捨てる性格だったこともあり、家の中はいつもものが最小限しかありませんでした。そのイメージが頭の中にあったので、家を片付けるのも楽だと思っていました。しかし、もので溢れかえった家の中を見て驚きました。これはどうやって片付けようか考えましたが良い案が浮かぶわけもなく、その日は何もできずに自宅に戻りました。
自宅に戻り、パソコンで家の中を掃除してくれる会社はないかと探していたところ、「遺品整理」というお仕事があり、まさに私が求めているお仕事をしてくれる方々だと知りました。遺品整理の会社を探していると、いくつか良さそうな業者を3社ほど見つけたので、それぞれ問い合わせフォームから問い合わせを送りました。返事があったのは2社。見積金額も安く、返事が早かったのがリメンバーズでした。何度かやりとりをして金額の調整や日程の調整を行い、リメンバーズにお願いすることに決めました。今回は純粋に金額で決めました。対応は仕事をしてもらってみないと分からないので無視しました。ただ、返事があった2社はどちらも悪くない対応だったと記憶しています。
淡々と、でも着実に進む遺品整理
遺品整理をしてもらう当日、家にやってきたのは4名でした。簡単な挨拶のあと、早速家の中を確認しながら回ってもらいました。ソファや戸棚といった大きな家具については、廃棄するものと、事前に打ち合わせした場所まで運んでもらうものを確認していきます。ほとんど廃棄なのですが、想い出のある小さなテーブルなどは、持ち帰ることにしました。遺品整理の時間はおおよそ約半日。思ったより掛かるんですね。もっと1〜2時間程度で家の中が空になると思っていました。
現段階ではまだ財産ですし仕事の様子も見たかったので、作業に立ち会うことにしました。
作業が始まると、4人はバラバラに作業を始めました。まずは大きな家具の中に入った小さな物をどんどん取りだして、ダンボールに入れ、外に出すという作業を進めていました。もちろん担当する家具によって中に入っている小物の量は異なりますから、進み具合に差が出てきます。大きな家具を動かす時は、何人かが手を止めて集まり、大きな家具を動かしてから再び自分の作業に戻るというのを繰り返していました。作業は本当に淡々と進んでいきます。まあこの淡々と進めるというのが素人にはできないのだと感じました。疲れたら休むし、アルバムとかが出てきたら絶対見てしまうので……。そういったことがないので、そんなに早く手を動かしているわけではないのに、着実に荷物が外に運び出されていきます。一部屋ずつ荷物がない部屋が増えていきました。途中電話が掛かってきて手を止めるスタッフはいますが、それ以外のスタッフは黙々と作業をしていました。
遺品整理はプロに任せた方が良いと実感
すべての荷物を運び出すぐらいのタイミングで、運び出した荷物を分類するスタッフがいました。廃棄物を分類して、可能な物はリサイクルするのだそう。遺品整理も環境貢献の時代なんですね。少しでもゴミが減り、欲しいと思った誰かの元で再びその役目を果たしてくれるなら、父や母も喜んでくれるのではと思いました。
すべての部屋の整理が終了すると、スタッフが呼びに来て一緒に部屋の確認です。運び出し忘れがないか、運び出しては行けないものを運び出していないか、一部屋ずつ確認していきます。部屋は荷物を運び出したあとに掃除されていて、キレイになっていました。母が生きていた頃の家のイメージが蘇ってきて、ちょっと涙が出そうになりました。
すべての部屋を確認し、最後に遺品整理の最中に見つかった小銭などをまとめて渡してくれました。意外に多くて驚きました。ほとんどが10円玉とかなのですが、中には500円玉もありました。ほかにもイヤリングの片方など、もしかしたら母が探して諦めてしまった物かもと思うと、ちょっと切なくなりました。
遺品整理は人生の中でそう何度も利用するサービスではないと思いますが、知っているのといないのでは大きな差があると感じました。間違っても「自分たちでやろう」とは思わない方が良いことを今回のリメンバーズへの依頼で感じました。
Before
After