遺品整理
大阪府大阪市鶴見区
T・I（男性）
母の遺品整理は思ったより大変でした
遺品整理を頼まないと無理な状況でした
ずっと病気療養中の母が亡くなりました。最期は入院していましたし、年齢も年齢なので、ある程度覚悟はできていました。それでも家族が亡くなるというのは、思っていたよりも気力や体力が奪われるものだと、改めて実感しました。父が亡くなったのは子どもの頃だったので、本当に身内が亡くなったという実感を味わったのが初めてだったからかもしれませんね。
葬儀や初七日を済ませてひと段落すると、役所への届けや手続きなどで、あっという間に1カ月ぐらいは経ってしまいます。母が亡くなって以降、住んでいた家に入ったのは亡くなってから1カ月以上経ってからでした。入院前からなので、おそらく3カ月以上は人が住んでいなかった家。玄関の扉を開けると、部屋の空気がモワッと私の顔にまとわりついてきました。その時感じたのは「来るのが遅かった」という気持ちでした。
部屋の中に入ると、冷蔵庫は電気が入っているので問題ありませんでしたが、生ゴミがそのままでした。おそらく母もすぐに戻れると思っていたのでしょう。また、捨て不精の母らしく、色々な物があちこちに整然と置いてありました。決して放置されているのではなく、置き場所がなくなり床の上に「片付けた」という感じでした。
決して「汚部屋」というわけではありませんが、とにかく荷物が多く、とてもじゃありませんが、男の私でもひとりでは片付けきれない量の荷物があることは分かりました。でも、この家を片付けて明け渡す必要があります。最初は引っ越し屋さんにお願いすることが頭に浮かびました。インターネット検索すると、引っ越し屋さんが「遺品整理」もやっていますというページを見ました。その時に「そうだ！これは遺品整理と言うんだ」と気がつき、再度インターネットで検索。すると、たくさんの遺品整理業者さんが出てきました。ホームページを確認し、きちんとしたホームページのところにだけいくつか電話をして、無料見積もりに来てもらうことにしました。いくつか見積もりを取ると、金額的にはあまり差がありませんでしたが、対応には大きな差がありました。特にリメンバーズさんの対応は、いくつかの遺品整理業者の中でも最も良く、結果的に対応が一番良かったリメンバーズさんにお願いすることに決めました。
淡々と、でも着実に進む遺品整理作業
遺品整理当日。母の家に来たスタッフの方は4名。私の記憶では昔お願いした引越し屋さんが２人だったので、今回、意外と多い人数に最初は少々驚きました。スタッフの方と挨拶をして、リーダーの方と家の中を見て回りながら確認を進めていきます。特に大きな家具類は、廃棄するか別の場所に移動させるために置いておくかの確認をしっかりしておられました。トラックに積み込む際の段取りの関係でしょう。そして作業開始。4人のスタッフが二手に分かれて作業を開始しました。皆さんひとりで細かい物をダンボール箱に詰め、大きな家具があると協力しながら移動させるという感じで、淡々と荷物を運び出していきます。すごく動きが速いわけでもなく、すごく力持ちで一度にたくさん運ぶわけでもありません。でも、荷物が着実に減っていきます。
部屋から荷物がどんどんなくなっていくのを見ると、少し悲しい気持ちになります。母が亡くなったことを改めて思い出すことになります。でも、自分で作業するともっと長い時間が掛かり、ずっと母のことを考えていることになると思うと、お願いして短時間で終えることは非常に価値のあることだと考えるようになりました。大きなタンスやテーブルなどは、個々に作業しているスタッフが集まり、一気に外に運び出してしまいます。まさに「あうんの呼吸」と呼ぶにふさわしい進め方。見ているだけで感心するようなチームワークでした。
遺品整理のプロの技で、たった一日で片付いた
かなりの量の荷物が家から運び出されたあと、外ではスタッフのひとりが荷物を仕分けていました。リメンバーズでは、リサイクル可能な物はできるだけリサイクルするため、リサイクル可能な荷物とそうでない荷物を分けているとのことでした。当然、詳細な分別は持ち帰って倉庫で行うそうですが、絶対リサイクル無理な物とリサイクルできそうな物をトラックに積み込む段階で分けておけば、あとが楽になりますからね。環境を意識した取り組みは将来的に重要になってくるので、目の付け所が良いな、と思いました。
すべての荷物が運び出されたあと、スタッフの方が掃除をする中で、掃除が完了した部屋からリーダーの方と最終確認を行っていきました。あれほど荷物で溢れていた部屋が、本当に「もぬけの殻」になっていました。同時に遺品整理中に見つかった貴重品も渡してくれました。小銭がほとんどですが、中にはイヤリングの片方だけも入っていました。いつ頃落としたのかは分かりませんが、母が落としてそのままにしていたのでしょう。こうして、全部の部屋を確認して遺品整理は終了しました。たった一日であれだけの荷物を片付けられたのは、リメンバーズさんのプロフェッショナルな技があったから。本当に助かりました。ありがとうございました。
