遺品整理
大阪府大阪市阿倍野区
K・S
遺品整理で自分のことも考えた
突然の出来事に遺品整理を依頼
妻が突然亡くなりました。生前は私も妻も、「まずは気持ちが若くないと元気でいられない」と意識的に外に出て人に会ったり、旅行に飛び出したりするなど、とてもアクティブに生活していました。しかしながら、妻が突然亡くなってしまい、しばらくは何も手を付けることができずに時間だけが流れていました。
しかしながら、四十九日も終わるころ、「これではいけない。妻もこんな姿を望んではいない」と考えるようになりました。そこから少しずつさまざまな手続きや挨拶などを開始し、生前お世話になった方々のところにうかがい、お礼をするようにしていました。しかし、どうしても手を付けられなかったのが家の中、特に妻の遺品です。できないわけじゃなかったのですが、これだけは気力が湧かずに手つかずになっていました。
それでもなんとか片付けようという気持ちになり、妻が使っていたものを片付け始めたのですが、今度は「量が多すぎて片付けられない」という気持ちが湧いてきました。ほとんどすべてが戸棚や押し入れに収納されているので、普段は気にしなかったのですが、いざ片付けようと改めて収納してあるものを見ると量がものすごいことに気づきました。洋服だけでもとてもじゃないが2~3日で片付くような量ではないように見えました。
そこで、インターネットを使って家の中を片付けてくれる業者を探すことに。調べるうちに、「遺品整理」というジャンルの業者さんが、家の中の亡くなった人の物を片付けることをメイン事業としていることを知りました。そこで早速「遺品整理」のキーワードでいろいろと検索してみました。するとたくさんの遺品整理業者が出てきました。そんな中で見つけたのが「リメンバーズ」でした。
ホームページもきれいで、ちゃんとやってくれそうな感じ。これまでにサービスを受けた方々の声もあり、安心できました。早速電話してみると、見積もりは無料ということで早速次の日に来てもらうことに。そして来てくれた社員さんの対応が素晴らしい。テキパキした動きとわかりやすい説明。なぜこの金額になるのかの説明も非常に丁寧でわかりやすく、すぐにお願いすることを決めました。具体的な日時も決めて、後は遺品整理当日を待つばかりとなりました。
コンビネーションが活きる遺品整理
遺品整理当日、スタッフの人は4名。軽く挨拶をして早速準備に取りかかっていました。全部屋を確認し、廃棄するものを外に出す導線の確認に始まり、それぞれの家具や備品を残すかどうかについて事前に確認していきます。大きなタンスなどは、トラックの積載重量やサイズの兼ね合いもあるため、そのままの状態で運び出す場合と、分解して運び出すケースの両方があるそうです。
そして早速作業開始。スタッフ4人は二手に分かれて、各部屋の片付けを進めていきます。見ていると、本当に動きのスピードは普通。もっとワーッという感じで勢いに任せて片付けていくのかと思いきや、ごく普通に、いつもの荷物を片付けるような感じで淡々と進んでいきます。洋服や文具、といった比較的小さなものは、ダンボールにどんどん入れられていきます。アルバムなどは「どうされますか?」と聞かれたので、「置いておいてください」と伝えると、別のダンボール箱に。そうこうしているうちに、妻の部屋の棚と押し入れの中にあった遺品の大半がなくなっていました。そんなに速い動きではないのに、遺品整理は着実に進んでいるのを実感しました。続いて、タンスなどの収納家具も運び出されていきます。こうした大きな家具は何人かのスタッフで運び出していきます。マンションの廊下もきれいに養生され、建物が傷つかないようにされていました。妻の部屋はものの1時間30分ほどでほぼ空に。
その後は妻が使っていたキッチンやリビングなども整理です。今後もこの家には私が住むので、全部捨ててしまうわけにはいきません。最低限の荷物を残して妻が使っていたもの、もうこれから使わなくなるだろう品物を指示していきます。ただ、スタッフの皆さんが待っているので、悠長に考えているヒマは余りありません。でも、そのぐらいがちょうど良かった。考えに考えても正しい答えは出ないし、なんなら考えるほどになんでも「残す」方に答えがいってしまうので……。「残さない」と判断した荷物は、リメンバーズのスタッフの人がどんどん部屋から運び出していきます。遺品整理は「決断する」ことが大変なのだと、その時わかりました。
最後までスマートなリメンバーズの遺品整理
お願いしていた部屋の荷物がほぼ運び出された頃、外を見るとスタッフの人がトラックの前で運び出した荷物を何やら触っています。聞いてみると、分別をしているそう。まだ使えるものは、リサイクルして次の持ち主を探すのだそう。このあたりは最近の流行でしょうか。引き取ってそのまま捨てるだけでは、他社との差別化ができないですもんね。
依頼した部屋の荷物がすべて片付いた後、実は少しスタッフの人に相談させてもらい、追加で荷物を引き取ってもらいました。それは私の私物の一部。今回の遺品整理を通じて「生きている間に私物を整理する方が子どもたちに迷惑を掛けない」と感じたから。生きている間にやることを生前整理というのだと、スタッフの人に教えてもらいました。荷物のない部屋が予定よりもひとつ増え、少し心がスッキリしたように感じました。
そして、すべての部屋の遺品整理が終わった後、最後の確認をスタッフの人と行いました。そして、最後に遺品整理中に見つかった小銭や貴重品なども渡してくれたました。本当に小銭が見つかるんだ、と驚きながら、亡き妻のことを思い出し、ちょっと感傷に浸ってしまいました。
無事に遺品整理を完了してくれたリメンバーズさん、ありがとうございました。