ワンルームでお嬢様が自死
さて、今回は、若くして亡くなられたお嬢様の遺品整理を、お母様からご依頼いただきました。
母子家庭だったご家庭で、お母様と亡くなったお嬢様との絆は深く、姉妹のように仲が良
かったそうです。お嬢様は26歳で、愛犬のポメラニアンとワンルームマンションに住んでおられました。
お嬢様が住んでいたワンルームマンションに伺うと、お母様がポメラニアンを抱いてお待ちいただいていました。お嬢様は自死だったそうですが、あまりにも突然のことで、お母様はかなりのショック状態がずっと続いているようでした。
お嬢様はロリータファッションがお好きで、お部屋には色とりどりのお洋服がところ狭しと並んでいました。カラフルで華やかなお洋服ばかりで、活動的な日々を送られていたように思えました。それだけにお母様のお悲しみが伝わってきます。
遺品の一つひとつをお母様に見て確認していただきましたが、どれもこれも捨てきれないお気持ちが伝わってきます。決め兼ねておられる様子でしたので、「お洋服、アクセサリー、バックなどは各3つまで残すなど、ルールを決めませんか?」というこちらの提案にご承諾いただけました。他のものもルールを決めて片付けていきました。
ロリータファッションは、価値がある品物も多いので、リメンバーズで買い取りのご提案もさせていただきました。少し迷われていましたが、「娘の洋服がゴミになるより、活かしたい」と言われ、買い取らせていただくことになりました。
室内での自殺でしたので、ご遺体があったソファの付近には腐敗体液の跡もあり、特殊清掃もおこなわせていただきました。お嬢様のご遺体はすぐに発見されたようで、臭いの原因部分を洗浄・除菌処理したところ、臭いは無くなりました。
大切なお嬢様を突然亡くされて、残されたお母様のことが気がかりですが、愛犬のポメラニアンがいるだけでも心の支えになられているのではないかと思います。思い出を胸に、また日常を取り戻していかれることをお祈ります。