遺品整理人ブログ

遺品整理の仕事現場のお話や遺品整理業者が日々感じていることなどをご紹介します。

羽曳野市・ゴミ屋敷と化した引きこもりの息子の部屋を清掃して欲しい

梅雨明け宣言がされ、暑い日が続いています。
これだけ暑いと冷房の効いた部屋で何もしたくなくなる方も多いのではないでしょうか^^;

今回のご依頼は、羽曳野市にある3LDK、一軒家の2階部分の清掃でした。

2階の二部屋を3年以上に渡り引きこもりの息子さんが占領していたそうで、最近はお母様に暴力を振るうようになり、民間団体に相談した結果、更生施設への入居に至ったそうです。
息子さんが施設へ入居後、2階を片付けようとしたそうですが、素人には無理だとリメンバーズに相談がありました。

部屋は埃まみれで、異臭を放っていました。弁当やお菓子の食べカスや空箱・空袋が散乱しており、足の踏み場もありませんでした。また、壁には大きな穴がいくつも空いており、息子さんが殴って空けた穴だとお母様が教えてくれました。
部屋中に置かれている大量のペットボトルには尿が詰まっており、トイレのある1階に降りるのが嫌でペットボトルに排尿をしていたそうです。

作業を進めていく中で、棚から多くのトロフィーやメダルが出てきました。息子さんは小さい頃から剣道をやっていて、いろいろな大会で好成績を収められてきたそうです。ご両親が息子さんに期待をしすぎて、それがプレッシャーになり引きこもりになったんだろうと悔やまれていました。
そして、「今は施設に入った息子ですが、きちんと話し合い謝罪をして私たちを受け入れて欲しいです。そしてこの家で、また家族三人で生活がしたいです。」
と涙を流されていました。
私も故人の生き様を想像すると悲しくなってしまいました。故人のご冥福をお祈り申し上げます。

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