遺品整理人ブログ

遺品整理の仕事現場のお話や遺品整理業者が日々感じていることなどをご紹介します。

住人が退去したマンションのゴミ屋敷の片付け

先日、ゴミ屋敷の片付けに行ってきました。

場所は、大阪市西淀川区にある1Kの賃貸マンション。30歳代半ばの男性がひとりで住まわれていたそうですが、ある時からゴミ屋敷になり、悪臭なども部屋の外に漏れるようになってきたそうです。となり近所の住人の方々からも苦情がくるようになり、日を増すごとに状況が酷くなってきたため管理会社との話し合いの末、退去に至ったそうです。

作業当日は、住まわれていたご本人が来られることはなかったのですが、作業を始める前にお母様が来られ、ご挨拶したのちに料金をお支払いいただきました。お母様が「この度は、息子のためにすみません。よろしくお願いいたします。」と目にうっすらと涙を浮かべながら頭を下げられていたのが印象的でした。

玄関に入ると、足の踏み場もないぐらいゴミが山積みになり散乱していました。室内へ進むとゴミの量も悪臭ももっと酷くなり、虫やカビなども大量に発生している状態でした。

悪臭によってマンションの住民からも苦情がきていたこともあり、管理会社側も相当困られていたようで、作業中は管理会社の担当の方も全面的にサポート体制で協力していただき、搬出など非常にスムーズに作業をおこなうことができました。

ゴミ屋敷は、病気、火災、漏水、床や壁の崩壊などさまざまな危険が伴います。
特に健康面では、ホコリやハウスダスト、カビなどによりアレルギー症状が発症したり、ハエ・ゴキブリ・ダニなどの発生によってウィルス感染などのリスクも高くなります。また、マンションの場合などは、その影響が近隣住人にも影響を及ぼすこともあるため非常に危険です。

マンションやアパートの場合は、今回のケースのような異臭騒ぎにならなければ、ゴミ屋敷の発見はもっと遅れていたでしょう。

すべてのゴミを分別しながら、袋にまとめて搬出。家具や家電なども搬出して、部屋には何もない状態にして作業を終了しました。

通常なら、すべてのものを搬出した後は、我々が清掃をおこなったり、清掃の専門業者が入ったりするのですが、今回は、汚れや臭い、虫などが壁・床・天井にこびり付き、染み付いているのと、建材自体も痛み腐ってきているのもあり、清掃はせずに内装の解体をおこない、新しくリフォームをおこなうということだったので、搬出のみというご契約でした。

作業終了時には、ご本人やお母様はいらっしゃらず、管理会社のご担当者に最終確認をしていただき終了しました。

ご担当者の方は、「ありがとうございました。周りのお部屋の方々のためにも早急に処理をしたかったので、早く対応してくださり助かりました。」と大変喜んでおられました。

昨今は、ゴミ屋敷が非常に増えています。

精神的なものや、セルフネグレクトや認知症など、きっかけや原因は様々なケースがあります。中でも、ゴミ屋敷化してしまう住居の傾向として女性が占める割合が多くなってきています。

ゴミ屋敷での生活から脱出するのに、ひとりでは非常に困難だといいます。お身内やお友達などに相談することも大事でしょう。しかし、身近な人にはなかなか言えないという人が多いのが実情です。そういう時は、専門業社に相談することをおすすめします。

そして、相談する業者は安心してお任せできる業者を探さなければなりません。一般的な清掃業社では、ゴミ屋敷の片付けはなかなか難しい部分もあります。周りへの配慮や対応なども含めて、ゴミ屋敷を専門にしている業社に依頼するべきでしょう。

今回のゴミ屋敷の住人の方は、年齢的にもまだ30歳代半ばの方です。新たな住まいでは今回のようなことが起こらないように、精神衛生上にも健康的に暮らし、生活が再建できることを願うばかりです。

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