遺品整理人ブログ

遺品整理の仕事現場のお話や遺品整理業者が日々感じていることなどをご紹介します。

生け花を習われてお着物が好きだったお母様の遺品整理

まだまだ寒い日が続きますが、ようやく日照時間が延びてきて春が待ち遠しいですね。
しかしながら、急速に広まった今回の新型コロナウィルスのオミクロン株が日本国中に猛威をふるっており、収束が訪れる日々を願う毎日です。今回の第6波への影響を受けている方々、保健所や医療従事者の方々は、引き続き大変ご苦労なことと思います。我々も細心の注意を払い、気を引き締めて日々のお仕事に取り組んでまいります。

今回は、大阪市旭区で、息子様からお母様の遺品整理をしたいというご依頼でした。
息子様はお兄様と妹様の三人兄妹で、お兄様と妹様はそれぞれご結婚されご家庭をお持ちなのですが、独身だった息子様は、長年お母様と二人で暮らされており、1年前にお母様をご病気で亡くされてからは一人住まいをされていました。

お見積りにお伺いしますと、生前、お母様は生け花を長年習われていて、様々な種類の花器、水盤をたくさんお持ちでした。
またお着物もお好きだったようで、色留袖、訪問着、付け下げ、色無地、小紋、紬、絣など様々な種類のお着物、帯などが残されていました。
ご親族の方で、お着物を着られる方や生け花をされる方がいらっしゃらないようで、他で必要としてもらえる方にこれらの品々を使ってもらえたら嬉しいとのことでした。

拝見しますと、お母様は物を大切にされる方だったようで、殆どの品物が買取りやリユースできる大変綺麗なものでしたので、お見積りにもご納得いただき作業日時を決めさせていただきました。
花器、水盤などは大きくて非常に重たいものもありましたので、作業日には全て気泡シートで割れないように丁寧に梱包し搬出いたしました。
お着物類も1点1点確認し、買取り品とリユース品にわけ作業は3時間ほどで終わりました。

当日お立ち会いいただいた息子様、娘様には、「衣類や身の回りの遺品整理は今まで少しずつやってきましたが、母親が大事にしてきた生け花の道具や着物類は手をつけられずにいたので、今回思い切ってお頼みし、初めは何か後ろめたい気持ちになるかもしれないと思いましたが、リメンバーズさんから他の方が利用されて物は生かされるというお言葉をいただいたので、前向きに考えられるようになりました。置いていても使われることなく日の目をみないなら、他の方に使われる方が母も喜んでいると思います。」とお言葉をいただきました。

遺品の中でも特に亡くなられた方が大切にされていた物については、どうすれば良いか悩まれる方も多いのではないでしょうか。リメンバーズでは、それらの遺品整理に親身になってお話しを伺い、故人様の持ち物を大切にお片付けするアドバイスもさせていただきます。

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