畳屋さんの住居兼作業場の遺品整理
桜の開花はやはり少し早いようですが、今年こそはお花見がしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?できるだけ人が多い場所を避けて、少し高台から見下ろせるような穴場スポットから桜鑑賞ができれば素敵ですね。
さて、今回のご依頼は家業として住宅の一角に畳屋の作業場があるお宅様の遺品整理のご依頼でした。
日本人の欧米化が進んでも、なくならなかったものの一つが畳です。畳屋をされていたご主人は、体調をくずして入院されていました。病院でさらに体調が悪化し、そのまま帰らぬ人になりました。
ご主人と暮らした家をご売却のために遺品整理をされたいと、奥様からのご依頼でした。
ご主人は入院前に、自宅の畳の表替えを完了されていました。
綺麗になった畳を娘さんの住む家の畳と入れ替えたいというご希望でした。
そこでその表替えを済ませた畳を娘さんのご自宅まで運ぶことも承りました。
それ以外の道具や余分にある畳は同業者の方に譲られるとのことでした。
娘様が将来ご両親との同居を考えられていて、娘さんの一戸建て住宅にはご両親のための部屋も用意されているそうです。お母様お一人になられましたが、お二人用のお部屋なので荷物は残せるだけ残したいというご希望でした。
お部屋に収納できる量を想定して、運び出す荷物を事前に打ち合わせして決めさせていただきました。奥様が、小さな畳ざぶとんを絶対に持って行くと言われ、ご主人の手作りだったそうで、ご夫婦の仲が良かったことがわかります。
リメンバーズでは、故人を思うご家族様のお気持ちを尊重し、思い入れのある大切な遺品は、高価なもの、日常使いのものに関わらず、大切に取り扱います。