遺品整理人ブログ

遺品整理の仕事現場のお話や遺品整理業者が日々感じていることなどをご紹介します。

空き家状態になっている叔父の家の片付け

今回は、一人暮らしだった叔父が亡くなってから空き家になっている家を取り壊す前に、家の中を整理したいとのご連絡がありました。

ご依頼主様は叔父様の甥にあたる方で、叔父様はご結婚されていたのですがお子様がいらっしゃらないうえに奥様をご病気で早くに亡くされ、その後一人で住まわれていたようです。
8年前に叔父様がなくなったあと、叔父様の兄弟も既にいらっしゃらない状態で、親戚の中でその家を片付ける人が誰もいなくて今まで放置されていたようでした。一軒家の古い建物でしたので、老築化で雨漏りをはじめ窓ガラスが割れていたり、建物の痛みがひどいため取り壊さないと危ない状況でした。

お伺いしたところ、生活用品もそのままの状態で掃除もされていなかったため、あたりは埃だらけになっていました。家は取り壊してしまうので、何か大事なものがでてこない限りは全てお任せで片付けてほしいというご要望でしたので、一通り荷物を拝見しお見積りさせていただきました。

作業日には、ご依頼主様お立ち会いのもと作業をさせていただきました。
電化製品については、全てが古いものとなるため買取りはできず処分となりましたが、叔父様は釣りがご趣味であったようで、釣り竿やリール、ルアーなどでは買取りやリユースできるものがありました。
家具類も一部リユースできるものもあり、その他の布団、衣類については処分品となってしまいましたが、荷物を片付けている時にオリンピックや、万国博覧会、天皇陛下にまつわる記念硬貨が入った封筒を見つけ、ご依頼主様にお渡しさせていただいたところ、「もう価値のあるものは何もないと思っていましたが、こんな事もあるんですね。硬貨は私には必要がないので売却して今回のお支払い代の一部にあてさせていただきます。」と仰っていました。
最後に荷物を全て搬出し、今回は家屋を取り壊しされるとのことで掃除の必要はなく、作業は4時間ほどで完了しました。

近年、少子高齢化による人口減少や、これまでの税制度の問題で、老朽化が進んでいる空き家が増加傾向にあります。土地を解体して売却すればよいのでは?と考える方も多いかと思いますが、更地にすることで、空き地として土地を所有しているときより固定資産税が高税率になってしまうので放置されている方が多いと見受けられます。
ただし、「空き家対策特別措置法」が制定されてから、この制度の「特定空き家」に指定されると、建物の修繕や撤去が勧告され、その指示に従わない場合は更地と同様(これまでの6倍)の税金が掛けられるようになりました。

少し離れた親戚などの空き家の片付けはご苦労も多いと思いますが、我々リメンバーズに依頼していただければアドバイスもさせていただきますので、お気軽にご連絡下さい。

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