別宅の遺品整理と空き家片付け
先日、70代の男性から別宅として使用していた住居が、今は空き家になっているので片付けて売却する予定にしており、片付けをお願いしたいとご依頼がありました。
別宅はご夫婦の趣味のお住まいとして利用されていたもので、奥様を1年前に亡くされてからはほとんど行くこともなくなり、今回遺品整理もあわせ全て片付けて売却をしようと決められたようです。
お見積りにお伺いすると、素敵な和風の平屋でまるで小さな旅館のようなたたずまいのお住まいでした。
別宅は奥様が生前の時に、ご夫婦でそれぞれ違った趣味の家として利用されていたようです。そこで奥様は茶道と生け花の教室の講師をされていて、ご主人様は水墨画を描かれていました。
奥様を亡くされてからは、思い出が蘇るのが辛いので足が遠のき、今は訪れることはほとんどなくなったそうです。
話しをお伺いすると、この別宅はハウスメーカーにお勤めの娘様がご両親のために考えて建てられたもので、本宅は別にあったため茶室をあわせた3DKの必要最小限の間取りになっていました。
趣味の家という事でお荷物はそれほど多くありませんでした。
茶道や生け花の道具、和室には立派な紫檀の座卓など買取できる物もありましたので、見積額から引かせていただくことでご契約となりました。
作業日当日、買取させていただく花瓶、水盤や茶道具の茶碗、水差し、なつめ、茶釜などは割れたり傷がつかないように1つ1つ丁寧に梱包し、大きな座卓も慎重に運び出しました。
小さな台所がありましたが、冷蔵庫、ガスコンロ、電子レンジなどの電化製品と食器棚も搬出し、食器類はあまり使われてなくリユースできる食器類もありましたので、処分するものと分別することになりました。
生け花教室として利用されていた和室の押し入れには、主に座布団15枚と布団2組がありましたので処分するものとしました。あとは生け花教室で使用されていたハサミなどの道具もありましたが、まだ使用できそうでしたのでリユース品となりました。
廊下にはご主人が描かれた大きな水墨画が何点か飾ってあり、今お住まいの家には置けないので全て処分して下さいということでしたが、思い出の品として写真を撮って残すことをご提案させていただき、撮影後搬出し、残りの細々としたものも綺麗に片付け清掃し、作業完了となりました。
作業後、ご依頼主様は片付いた奥様との思い出の部屋を見渡し、少し寂し気なお姿が印象的でした。
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