空き家になっている4LDKの実家の遺品整理
春の日差しがあたたかい日が続くかと思いきや、急に寒さが戻ってきたりして、この時期は体調管理が難しいですね。皆様も十分にお気を付けくださいね。
先日、ご実家の遺品整理のご依頼をいただきました。お父様に続いてお母様が亡くなられてから約1年が過ぎたので、そろそろ片付けをしたいというお話でした。ご実家はずっと空き家になっていたのですが、子どもたちは誰も住まないので手放すことになり、家財道具をすべて処分して欲しいということでした。
ご依頼主様は遠方にお住まいなので、鍵をお預かりして作業をさせていただくことになりました。ご実家は4LDKの一戸建てでしたが、どのお部屋にもたくさんの荷物があり、通常の4LDKよりはるかに多い量でした。お庭には低木も植えられていて、植木鉢などもそのまま放置され、草も伸び放題でした。
台所には醤油などの調味料がそのまま残っていましたし、大量の食器も食器棚に詰め込まれていました。居間や寝室として使われていた和室も一切手をつけられておらず、昨日まで誰かが住んでいたような雰囲気でした。
作業当日は4名の作業員で手分けして、それらの遺品を一つずつ丁寧に仕分けしていきました。引き出しなどに残っていた現金などは、ご依頼主様にお返ししました。アルバムや未整理のお写真もたくさんありましたが、ご依頼主様にご指示いただき、一部を残して処分させていただきました。お父様が趣味として集められていた切手に関しては、専門業者に売却させていただきました。
すべての家財道具を運び出し、お庭の草木もすべて取りのぞいて作業終了となりました。何もなくなったお部屋の状態を撮影した写真と、現金などを一緒にお送りしました。ご依頼主様からは「手放すことに決めた家だけど、自分の育った家なので最後にきれいにしてもらえて感激です」と、とても喜んでいただけました。
遺品整理の仕事は、単に荷物を運び出すだけではありません。故人様の思い出が詰まった大切な家と、暮らしを彩った思い出の品であるという意識を心に留め、これからも一生懸命取組んでいきたいと思います。