福祉施設ご入居に伴う家財全処分(大阪市住之江区)
今回は娘さん姉妹からのご依頼で、弊社事務所から数分の場所にある南加賀屋に行ってきました。
お母様は「住み慣れたここを離れたくない、終の棲家としたい。」と頑なだったそうです。きっかけは、今年8月の台風で避難警報が発令されたことでした。この辺りは土地が低く、スーパー堤防があるとはいえ、大和川が決壊したら確実に浸水します。近所に住む私の友人も、さすがにあの夜は恐怖に襲われたといいます。姉妹は同区内にお住まいとはいえ、一人暮らしのお母様が心配で、説得の末、老人福祉施設に入居されたそうです。その施設はお家から数分というお近くにありました。全く知らない環境ではなく、所謂地元でのお引越しですから、ご高齢のお母様も寂しくされてはいないと思います。
40年余暮らされたお家には思い出がたくさん詰まっていました。壁に貼ってあるのは、なんと!少年隊のポスターでした。メンバーみなさんとても若い!それからガラスケースに入ったお人形、剥がれかけのペナントもありました。そういえば昭和の観光地のお土産アイテムの定番はペナントでした。思わず懐かしさがこみ上げてきました。
予め、タンスの中身はゴミ袋に纏められていて、まずはそれらを運び出し、パッカー車で圧縮しお家の奥の物を搬出しやすいように作業を進めます。奥には物干しを兼ねた裏庭のような感じのスペースがあるのですが、そこに手が加えられ、いくつもの棚が作られ、色々な物がゴミ袋に入れて収められていました。大工仕事がお好きだったのでしょうね。それらの棚類は全て外し撤去します。何も無くなったスペースは広々としていました。
タンスのような大型家具は、部屋の模様替えでもしない限り、長年移動させずにいるお宅がほとんどかと思います。大掃除だからといって、わざわざタンスを動かしてまで、タンスの裏にたまったほこりを除去する、などということはありませんよね。洋服箪笥と整理箪笥を運び出すと驚くほどの綿ホコリが出てきました。壁にもしっかりとホコリがついています。掃いては集めを繰り返します。大まかに掃き掃除をしたら、仕上げに掃除機かけです。最後に釘や画鋲の一つまで、抜き漏れが無いかチェックし、見つけたら抜いていきます。終わり掛けに娘さんが来られ、最終チェックをされ、思った以上に短時間で作業が完了したことを喜んで下さいました。
この日はパッカー車1台、2トン車1台、作業スタッフ3名、4時間で作業完了でした。
表札のなくなった玄関からは、がらんとして何も無くなった室内が見渡せます。私は、お部屋に向かって「お疲れ様でした」と声をかけました。
親御さんの施設へのミニ引越しから、お宅に残った不用物の撤去、ご遺品の片付け等は、リメンバーズにお任せ下さい。お急ぎにも対応しています。お気軽にお問合せ下さい。
Before
After